放浪犬について

私たちの活動は、基本的に　
飼い主さんからの依頼に基づいて、飼い主さんから直接、犬たちをお預かりしています。
と書きましたが、
実は、村民の方から「放浪している犬をなんとかしてほしい」という相談が役場にあるので、
飯舘村に行ったときには、そんな放浪犬を捕獲するお手伝いもしています。

前回、5月10～12日に3頭の放浪犬を保護したことは書きましたが、
その前（4月26日）にも2頭の犬を捕獲しました。

管理人が　この活動に足をつっこむきっかけになったのが、この犬たちです。

（社）岐阜県災害救助犬協会のSさんによると、
この犬たちは、前回（4月中旬）に来た時にすでに放浪していて、目がいってる。 住民に危害を加えるといけないので、捕獲する。
ということでした。
まだそれほどの交友関係があったわけでもない私にSさんは
「お前、犬好きだろ～。手伝え！」ってな感じで、半ば強引に捕獲に連れ出されました。

ええ～！？　危害を加えそうな犬って、どんな犬～？　噛まれないかな？　大丈夫かな？とおじけづく私。

お願いだから、放浪犬、見つかりませんように～　と心の中で祈りました。

が、しかし、いた！

川原で2頭発見。

ひぇ～、いたよ～。どうしよう。。。

近づくと

橋の上から見下ろす私に向かって、しっぽをビュンビュン振って喜んでます。
Sさん～、凶暴な犬って、言ったよね～？　全然　人懐っこいじゃん。

川原に下りていくと、２頭は喜んで駆け寄ってきました。
その姿を見て、
この子たち、ふたりっきりで、よっぽど淋しかったんだな～と　涙がボロボロ出てきて、
思わず２頭を抱きしめていました。（きっと私、内部被ばくしてるんだろうな～）

抱きしめた彼らの体は、ガリガリでした。
一体どれほどの時間を、ふたりっきりで過ごしていたのか。
飼い主さんとは　どうして離れ離れになってしまったのか。


飯舘村役場に　彼らの飼い主さんを探している旨の貼紙をしてありますが、　
いまだ飼い主さんは現れず、２頭は岐阜で暮らしています。
彼らの近況は、次回、お伝えします。