映画「青空どろぼう」 [その他]

ドキュメンタリー映画を観てきた。
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「青空どろぼう」
日本四大公害のひとつ、四日市ぜんそくの発生当初から記録を続けている澤井余志郎さんの姿を通じ、
かつて四日市で起きたこと、そしてそのことが今にどうつながっているのかをまとめたドキュメンタリー。

公害・・・。
小学校の頃だったか、社会の授業で習った記憶がある。
水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく。
すべてが過去のものだと、昔はひどい時代があったものだと、自分には関係ないことだと思っていた。

でも、それは違うと、最近は思う。

国策の名のもとに、経済発展、利便性を重視したが故の犠牲。

だけど、その石油化学コンビナートができたおかげで、
現代の私たちの生活が豊かで便利なものになったのも、事実。

今の私の便利な暮らしの礎には、あの人たちの犠牲がある。
まるで人柱のように・・・。

四日市公害裁判の患者側勝訴から7月24日で39年。
澤井さんが今、危惧しているのは、日本の公害裁判のエポックとなった出来事を
企業や行政、住民が忘れ去ることだという。
だからこそ、80歳を超えた今もなお、コンビナートの監視を続け、記録を続けている。

水俣病、イタイイタイ病の勝訴からも それぞれ約40年の月日が流れ、
当時の記憶が薄れてしまった今だからこそ、
そして、
フクシマの今があるからこそ、
このドキュメンタリー映画「青空どろぼう」は観る価値がある。

水俣を撮り続けた写真家ユージン・スミスの写真集「MINAMATA」の扉にはこんな言葉が書かれていた。

過去の誤りをもって
未来を絶望しない人々へ捧げる

未来を絶望しないために、今の私たちがするべきこと、選ぶ道を、もっともっと、真剣に考えなければならない。





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